政治家の仕事

あまり知る機会の少ない政治家の仕事を紹介します

政治家とはどういう職業か

国を代表する職業といえば、まず思いつくものに政治家があるかと思います。
ここでは政治家というものについてお話していきたいと思います。
国が国として機能し、成立するためには一定のルールや指針といった秩序が必要になります。
そのような、人が生活するために必要なルールや一定の支配・統治をつくったりそれを維持したり、あるいは修正・破壊する活動を総じて政治といいます。
この政治に携わり、それを職業としている人を政治家といいます。
歴史的にみてみると、王や君主あるいは領主などが政治を一手に引き受けていました。
広い意味では人が集団で生活するようになった頃には既に政治はあったといえます。
この頃の政治の担い手は今とは違って、執政にあたっている人だけではなく、地位や勢力だったり、戦争などで得た勝利に基づいてその地域の権力を掌握した人々も政治に携わっていました。
今のようにその国・その地域の“代表”としての正当性が認められたのは近代以降の民主政治になってからなのです。

政治家に必要なものは何か?

政治家がすべきことの大前提は、国の資本である国民を信頼して、自分の政策を実行することで自分のイメージするより良い国にしていくということです。
社会学者として有名なマックス・ウェーバーは政治家の質として、①物事への情熱②責任感③先見性の3つを挙げています。
情熱というのはつまり政治への真摯な態度や、よりよい国にするという強い思いのことです。
やる気がみえない政治家は信頼を国民からの得られませんね。
さらに国民の代表であるという自覚、国の機能を担っているという責任感が不可欠です。
強い責任感は情熱や信頼をもたらします。
そして政治家は国民と国の中間に立ち、その橋渡しの役割があります。
どちら側にも傾倒しすぎずに国民の世論を敏感に察知してそれを政策に活かすためには、先を見通して行動できる目が必要です。
その3つだけでなく、他にも政治家には政策を国民にいかに理解させるかという優れた主張力と語彙力なども必要ですし、何よりこの人なら国を任せられると思えるような誠実さや真剣さも必要な素質ではないでしょうか。

国会議員はどんな仕事をしているか

政治家はよくテレビでもその仕事が報道されていますね。
しかしテレビからの情報が主になるため実際どういう仕事をしているのかご存知でしょうか。
ここではまず政治家の代表格である国会議員の仕事についてみていきましょう。
メインの仕事としては法の制定です。
国会は立法を司るものであり、国民が国そのものがよりよい方へ向かうために様々な法を立案・制定したり、あるいは現状の法を修正・撤廃したりを審議するのです。
国会への出席以外にも様々な委員会への出席もあります。
様々な予算を決めたり、方針などを話し合ったりするのです。
会合に参加したりすることもあります。
ここまではテレビでもみられる仕事ですが、それ以外にも党に関する雑務などがあります。
自分の事務所への来客や陳情に対応したり、支援者を訪問することで支援の地盤を固めることも仕事になります。
地方から国会議員になった人は、定期的に地元に帰って地元国民の声を聞くのも必要な仕事だと思います。
見えないところでも意外に政治家は忙しいようです。

地方議員はどんな仕事をしているか

政治家の仕事として、国会議員だけでなく、その地方地方にも政治家はいます。
県議会や市議会といったものを開く地方議員と呼ばれる政治家がこれです。
こちらはどういった仕事をしているのでしょうか。
地方議員の仕事としてまず、その地域が住民のために行なうべき公共の仕事の内容を正確に把握して、それを施策に反映させることがあります。
続けて、住民の多くの意見を集約して具体的な政策を立案することです。
その地域に必要な条例を制定し、住みやすい、そして住みたくなるような制度などを作ることで他地域との差別化を図っています。
そして市税を徴収したり、予算を編成したり、公共事業を執るのも地方議員の仕事になります。
いうなればその地方の運営者といった感じでしょうか。
それ以外にも、様々な執行権や人事権などの権限を持っている市長をチェックすることも任せられています。
その視聴が行なっている行政が、公正かどうか、効率的か否か、そして何よりも本当にその住民の福祉向上をもたらしているかどうか監視することで、その地域の政治の質を向上・維持するのです。

政治家の最大の役割は“決定すること”

政治家は市町村・県・そして国会にて政治に携わるのが仕事であり、国をよりよい方向に導くことが求められています。
しかし政治家というのは、決して政治のスペシャリストというわけではありません。
そういう意味では国家公務員である官僚のほうが政治論に関する知識は長けていると思います。
また、経済論に関しても大半の政治家よりも、経済学者を始めそちらの専門家の方が精通しているでしょう。
政治家には基本的に経歴などは問われないのでこうしたことになるわけです。
もちろん政治家になる前の仕事によっては政治や経済などに携わっていた人もいるでしょう。
それでは政治家の本分はどこにあるのでしょうか。
政治家にしかできないこと、それは“決定する”ことです。
政治家はマニフェストなどの形で自分たちのしたいことを主張します。
それを官僚が法律に則った政策という形で政治家に渡します。
それが妥当なものかどうかを議論し、そして政治家が採用・棄却を決定するのです。
国の方向性にかかわる重大な決断を臆さずに決断できること、それが政治家に求められる一番の役割ではないでしょうか。